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1880年の12月、ドイツのギンゲンという町でフェルト製品を作る会社を経営していた女性が、親戚へのクリスマスプレゼントとしてゾウ型のスツール(イス)をヒントにフェルト製の小さなゾウのおもちゃをこしらえました。

フェルトのゾウは大人の女性には針刺しとして使われましたが、ゾウを贈られた子どもたちはこれまでに手にしたことのない柔らかさのおもちゃをすぐに気に入り、抱きしめてかわいがり、夜は自然とベッドで一緒に眠るようになったといいます。

女性の名前はマルガレーテ・シュタイフ。彼女が身近な大切な人々を喜ばせたい一心で作ったこの小さいゾウたちが世界で初めてのぬいぐるみだと言われています。

マルガレーテが初めてぬいぐるみを子どもたちに贈ってから130年以上が経ち、世界にはたくさんのぬいぐるみが誕生してきました。しかし、残念ながら日本では、それらのぬいぐるみを手にとって触れてみることができる場所がどんどん減って行ってしまっているように思います。

20年ほど前には、色々な町にあったいわゆるおもちゃ屋さんはすっかり見かけなくなり、子どもたちへの贈り物を探す場所はいつの間にか家電量販店にとって代わられました。選ばれるおもちゃも、住宅事情や子どもの教育方針などからぬいぐるみが敬遠されるようになってしまったとも聞きます。

けれどもどんなに新しいおもちゃや新しい技術が作られたとしても、ぬいぐるみの持つ特別な魔法は1880年のクリスマスからずっと変わっていないように思います。ぬいぐるみを抱きしめたり、一緒に眠るときに得られるような安心感や幸福感は、他では得難いものではないでしょうか。

世界を見渡せばやはりぬいぐるみはまだまだ子どもたちへのとっておきの贈り物であり続けているようで、日本ではほとんど知られていない素晴らしい手触りや造形のぬいぐるみもたくさんあります。

ヌイグル・ミーは、そんなまだまだ日本では紹介されていない海外のぬいぐるみの情報や、ぬいぐるみを子どもに贈ることの魅力をより多くの方々に知っていただければという想いで作られたWEBマガジンです。願わくは、マルガレーテが子どもたちに作ったフェルトのゾウのような、たくさんの愛情が込められたぬいぐるみとともに寝ることの幸福感を知る子どもたちが一人でも増えるきっかけになればと思います。